『墓場の烏』

花を供える 嘴開きぽとりと落とす
襲いかかる手 「荒らすな鳥め」
何をする何をする
我は祖先ぞ汝の守護ぞ
許すまい許すまい
我は自ら己の墓へ参つておるに  

──クワァァ──





汝望むか 繁栄を隆盛を
なれば謹め我は祖であり
汝が血族 汝が子 汝の子

──クワァァッ──

後に出でしが先に沈みし
汝が祖なり

短編作品集 Indexへ戻る

あとがき。   はい、やってきましたヘンテコ詩。ひさしぶりにインスピが来ました。   キーワード。「自分の墓に参る」「祖先信仰」「親より先に亡くなった子」   最後の言葉は自分でも妙な気はしましたが、まあ直感そのままに。   祖先っていうと、どうにも自分よりも年上というイメージはあります。   でも、世の中には親より早くに亡くなって先祖伝来の墓に入る人もいる。   そういう場合に、その存在は祖先になるんじゃないのか。そんな気もします。   当たり前のように死後の視点であるのは、まあそういうことで。

2007/09/22 笹木香奈